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インタビュー&コラム

外房人物館

武田 新さん (田舎暮らしサイト運営)

【インタビュー3-2】


田舎暮らしがブームに


でも、都会から来た人にとって、土地のしがらみはありません。自分の考えたこと、やりたいことがあれば、何の気兼ねもなく発言し実行できる立場にあります。都会から来た人たちがリードしてくれた結果、現在、このあたりのエリア、一宮町や長生村は市民運動が大変盛んになりました。
今の一宮と長生村の町長は市民運動によって当選された方です。投票率も、保守候補者の二倍ありました。
一宮は、全国的にもサーフィンで有名な町ですが、今、海をきれいにしようという運動がおこっています。
こうした運動は、都会の方が声をあげ、地元の人たちをリードし、実現された事例です。
ここにきて、都会の方と、地元の方がうまく融合し、よりよい生活を営める段階にはいってきたんだと私は考えています。


かえって移住者が土地の文化や伝統を守っていることも

しかし、地元に愛着のない都会人が大勢やってくると、その土地の文化や伝統が忘れ去られたり、地元の方の暮らしが隅に追いやられる心配はありませんか?

一宮でさかんなサーフィン

かつては都会から来た人と元々の地元民とはどういうコミュニティを形成すればいいのか、どうすれば地元の文化と新しい文化は融合できるのかという不安を抱いていましたが、市民運動が盛んになった今はもう心配していないんですよ。
よそから来た人は、実は地域文化や伝統を大変尊重してくれます。古民家を購入される外国の方は、日本の様式を重んじます。また、都会からやってくる人は積極的に地元のお祭りなどの伝統行事に参加します。
そのような慣習や伝統行事は、地元民にとっては、ありふれた日常の一部となってしまっていて、その本質や意義を時には見過ごしてしまうこともあります。一方、外から来た人は、それが新鮮なものだから、感動や驚きの連続です。地元の人は、そのような彼らの様子を見て、その大切さに気づかされることもあるのです。
先日、こういう祭りの光景を見ました。その地区には、若い人もいない、都会から来る人もいない、お年寄りばかりで成り立っている町です。その町で、神輿を担ぐお祭りがありました。年配の方が多く、神輿をかつげる人があまりいません。それで、どうしたと思いますか。軽トラックの荷台に神輿を乗せて、運んでいたのです。これは本当の話です。
伝統文化とは、その土地の人だけによって守られるのではないということを実感しました。
もともと一宮は、別荘地が多くて、それほど排他的な町ではありません。だから、他の保守的な地方と比べると、都会から来た人を受け入れる土壌は整っていますが、今では、地元民以上に都会から来た人を頼りしているケースもありますよ(笑)。大変よい融合関係が見られます。
だから、もう、地元の伝統文化がなくなるという心配はしていないんですよ。むしろ、外から来た人がいるから、そのような文化が守られているという側面もあるのです。

(聞き手:『nabana通信』編集部)


インタビュー1

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