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インタビュー&コラム

外房人物館

鈴木 直美さん (ピアニスト・講師)

【インタビュー3】


表現力に優れたピアニストであり
一流の指導者としても活躍中!

鈴木 直美さん

スズキピアノスクール
ピアニスト・講師
スズキ ナオミさん

クラシック音楽界で優れた演奏家・指導者として活躍中の鈴木さん。海外と日本の音楽事情を中心に、お話をうかがいました。

鈴木直美さん

インタビュー3


クラシック音楽を楽しむためには、知っておかなければならない知識がある。

多くの日本人にとって、クラシック音楽は、敷居が高い音楽のように考えられているようてすが、楽しむためのアドバイスをいただけますでしょうか。

ピアノニスト・講師 鈴木直美さん

日本では、クラシック音楽を聞くという経験、それ自体、社会全体に浸透したのは最近のことですよね。
戦後の混乱期は、クラシック音楽を聞いている余裕はありませんでした。
高度経済成長を経て、物が豊かになり、生きていくためだけに生活しなくてもよくなった社会、言い換えれば、趣味や余暇がもてる社会が実現されてはじめて、私達にとって、クラシックはずいぶん身近な音楽となりました。

その意味で、日本におけるクラシック音楽の歴史はまだ浅いと言えます。
一方、クラシック自身には長い歴史があり、数多くの曲目が存在し、演奏を聞く際のマナーが独自に発達したりと、事前の予備知識が必要となります。この点が、クラシック音楽が難解だったり、敷居が高いというイメージにつながっているように思えます。

たとえば、野球やサッカーなど、あるスポーツを楽しむためには、そのスポーツのルールを十分に理解していることが必要になります。チームの監督や選手の生い立ちを把握し、そのチームが目指す戦略を理解すれば、さらに観戦は楽しくなります。
同様に、クラシックを楽しむためにも、最低限の知識が必要となります。その知識がまだ多くの日本人に浸透していない点において、また、もともとクラシック音楽は貴族の楽しみとして作られた経緯もありまして、敷居が高い音楽として認識されているように思います。


鈴木先生は、トークを交えたクラシックコンサートを開催されています。クラシックの予備知識や聞き方など、わかりやすく楽しく解説することで、クラシックの敷居をなくされようとされているのでしょうか。

ピアノニスト・講師 鈴木直美さん

シェークスピアも、みんな読んだほうがいい作品であることは理解していると思いますが、いきなり読みはじめることは難しいと思います。でも、誰かが、こういう話なんですよって、あらすじなど伝えてくれれば、本が読みやすくなると思うんですよ。
クラシックを聞いたことも、見たこともない方は、ぜひ一度お越しください。クラシック音楽って、こんなものなんだと、感じでいただきたいと思います。きっと何か発見があると思っています。


現代は様々なコンピューターの機器があり、また、音楽に対する資料や音源を容易に手に入れることができるようになりました。作曲家にとって、制作環境は、過去に比べると、断然に整っているように思えます。ただ、中世のような偉大な作曲家がまだ生まれていない気がします。鈴木先生は、どのように感じられますか。

同時代の音楽が、その後どのような運命をたどるか予測することはとても難しい作業です。 繰り返し、繰り返し、何度演奏されても飽きずに、残り続けていく音楽、それが、時代を越えて評価される本物の音楽だと思います。

今、私たちが素晴らしいと感じながら聞くベートーヴェンの音楽でさえ、当時は、美しくない音楽として批判されていました。モーツァルトだって、子供の時、ピアノが上手という理由で有名だったようですが、二十歳を過ぎると誰も優遇しなくなり、最後は貧しい境遇の中で死んでいきました。悲しい運命だと思います。その時代の人々は、その時代に生まれた作曲家を、正当に評価できないということですからね。逆に、その時代では流行っても、次の世代では聞かれなくなる音楽もありますよね。 素晴らしい音楽かそうでないかの判断、それは、後世に委ねることになります。時代を越えてもまだ演奏され、そして感動を与え続ける音楽であるかどうか、それが、偉大な曲か、そうでないかの判断材料になるかと思います。


鈴木先生のピアノスクールについて教えていただけますか。

ピアノニスト・講師 鈴木直美さん

個人レッスン形態で、一回60分にて教授しております。
小さいお子様の場合、年中組から個人レッスンをうけたまわっています。
大人の方もいらっしゃいますよ。レベルも様々で、ピアノの先生もいますし、初心者の方もいらっしゃいます。
上達するスピードも、人それぞれで、マイペースな方も、ハイペースな方もいらっしゃいます。
お子さんの場合は、週1時間、月に3回通われます。大人の方は、月一回のワンレッスンです。


全日本ピアノ指導者協会から、9年連続で、日本クラシック音楽コンクール優秀指導賞を受賞されました(2009年9月現在)。毎年様々なコンクールで、上位入賞者を輩出されています。非常に優秀な指導者としても注目されていますが、上達するには何が必要ですか。

楽譜を覚える記憶力があること、指が思い通りに動くこと、体力があること、耳がいいこと、間の取り方など、ピアノの演奏には様々な能力や資質が要求されます。

クラシックのコンサートに行くと、とても華やかで派手な印象を受けると思います。
その裏では、舞台に出るために、日々、地道な練習をしています。ピアノは、継続が大切です。
演奏力は舞台で培うものと考えていますので、できるかぎり演奏の機会を増やすよう心がけています。お客様の前で演奏すると、練習した成果が確認できますし、その後の厳しい練習へのモチベーション維持にもつながります。

スポットライトがあたるステージ上で、緊張感や達成感など、日常では味わえない特別な感情を楽しんでいただきたいと思っています。そして、ピアノが弾けることで、その方がより少しでも輝けたらいいなぁって思っています。


音楽の指導を通じて、どのようなことを子供たちに伝えたいですか。

音楽にかぎらず、何か得意な事柄を見つけてほしいですね。
親は学校の成績を見て様々なプレッシャーをかけてきますし、学校では仲間はずれにならないよう上手な友達づきあいも要求されます。
自分自身を見失うことって、よくありますよね。私は、できないところはそのままでいいと思うんです。でも、周りの人たちは、多くを要求してきます。どうして全部できないといけないのか、いつも疑問に思うんです。
選択できる職業は基本的には一つですよね。だから、すべての事がまんべんなくできる必要はないと思います。むしろ、私は何かにこだわることが重要だと思います。自分を大切にして、誇りをもって生きてほしいと願っています。


インタビュー1

インタビュー2


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