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片岡 俊陽さん (長生不動尊弘行寺 [ぐぎょうじ] 住職)

【インタビュー1】


楽しく集えるお寺を目指して、
地域貢献に情熱を注ぐ若き住職!

片岡 俊陽さん(26歳)

971年建立の歴史と由緒ある寺
天台宗・長生不動尊弘行寺
住職 カタオカ シュンヨウさん

「悲しい時だけでなく楽しい時も人々が集まる場所にしたい」という理想に向かい、お寺の変革へ挑む片岡住職にお話をうかがいました。

片岡俊陽さん

インタビュー


「趣味(特技)は住職」 -祖父の遺志を継ぎ住職の道へ-

弘行寺のご紹介からお願いいたします。

弘行寺

天台宗の寺院で長生不動尊弘行寺(ぐぎょうじ)と申します。
当山の開祖は、比叡山延暦寺の中興の祖として有名な、慈恵大師良源(元三大師)であるとされています。971年に創建、当時は如願寺といいまして、現在より南の浅間山付近に堂宇が建てられていました。上総の国の祈願道場として、約1000年の間、家内安全・息災延命・所願成就等のご祈願を行なってきました。
江戸時代1690年、現在の地に移転し、現在の弘行寺と改名しました。
その後大正八年、睦沢町一帯を襲った大雷雨により、本堂・庫裏・不動堂が焼失いたしました。同区の旧家中村芳雄(中村甚五兵衛)方により、現在の山門が寄進され、本堂・庫裡は、昭和四十八年四月に建てられ、現在に至っております。


こちらの住職になられた時期はいつでしょうか。

天台宗からの任命があり、昨年(2008年)5月に、弘行寺に赴任いたしました。


住職になったきっかけを教えていただけますでしょうか。

小学校5年生ぐらいから高校まで、祖父にあたる先々代の住職に連れられ、毎年、檀家参りをしておりました。
子供のころは状況もわからず、暑い時期は特にきつくてですね、泣きながら、おじゃましていたことを覚えています。
高校を卒業したら、住職ではなく、違う仕事を考えていましたが、高校2年の時に祖父が亡くなりました。
進路については迷いましたが、祖父の遺志を引き継ぐかたちで、この道にはいりました。


違う仕事とは、どんな職業を考えられていましたか。

若い頃は、特に男性は車やバイクに憧れを抱くじゃないですか。運転とか整備とか、そういう関連の仕事につこうと考えていましたね。今は、もうあまり興味はなくなりましたが。


何か趣味(特技)はありますか。

座禅・写経などのイベントを行い、多くの方がお寺に来てもらうようにするのが趣味ですね(笑)。それ以外は、思いつきません。やはり、自分にとって、楽しくないことは長続きしませんよ。お葬式など悲しいときだけでなく、皆様には、気軽にお寺に集まっていただきまして、様々な催しを通じて、楽しんでいただきたいと願っています。
特技は、「住職」と書いておいてください(笑)。


お寺の行事には、千葉県各地からの参加者が多数!

現在、開催されています「座禅の会」「写経の会」は、いつぐらいからスタートしましたか。

長生不動尊弘行寺 住職 片岡俊陽さん

赴任後すぐです。昨年(2008年)8月からですので、ちょうど一年経過しました。
当初は、参加者は少なかったのですが、最近では、座禅に10名ぐらいと、写経は15名ぐらいの方がいらっしゃいます。
檀家の皆様だけでなく、町外からの出席者が多いですね。開催の情報を、ホームページや情報誌でお知りになって、お越しいただいています。
茂原・大網・御宿・九十九里・木更津など千葉県内各地からいらっしゃっいます。


今、若い女性に、写経ブームが一部であるようですが、写経とはどのようなことをするのでしょうか。

お寺によりますが、私のお寺では、毛筆を使って、『般若心経』をなぞり書きします。写経も修行の一つでして、お経を写すだけでも功徳があります。
時には静寂の中、難しい作業ではなく単調な作業の中に身をおいて、一つの物事に集中すれば、心には落ち着きが生まれてきます。ストレス社会とは少し距離を置いた、非日常の癒し効果とでも申しましょうか。この点が、人気の要因になっているかもしれないですね。
座禅と写経を開催していますが、今ところ、写経の参加者のほうが多いです。


座禅も、ヨガのように、日本人だけではなく、外国人の方にも、興味がある対象となっています。座禅とはどのようなことをするのでしょうか。

背骨を真直ぐに延ばし、余分な力を抜いて、足を組みます。正しい呼吸方で呼吸し、心を落ち着かせて自分を見つめなおしていただきます。本当の自分を発見することが、一つの目的です。


「無の境地」という言葉を耳にしますが、座禅では、何を達成することが重要なのでしょうか。

なかなか言葉で伝えることは難しいですね。誤解が生じる可能性もありますが、あえてご説明するならば、「有(う)」と「無(む)」の中間を目指すのが、悟りであり、座禅はそれを追求いたします。
この世はすべて、二極のもので成立しているという教えがあります。たとえば、「陰」と「陽」、「阿」と「吽」など、世界は二つの反対の概念で成り立っています。「無(む)」というものは、「有(う)」の反対の概念です。「無」だけを追求しすぎると、何も得るものがない状態となってしまいます。すなわち、「虚無」の状態に陥ってしまいます。「無」だけではなく、バランスよく、「有」と「無」の中間を目指すことが、天台宗の座禅では重要になります。
でも、こう説明しても、なかなか理解はできませんよね(笑)。興味がある方は、ぜひ一度、「座禅」を体験してください。


インタビュー2


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