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インタビュー&コラム

外房人物館

中島 デコさん (マクロビオティック料理研究家)

【インタビュー2】


マクロビオティックな料理で
体と心をキレイに元気にする!

中島 デコさん

ブラウンズフィールド
マクロビオティック料理研究家
ナカジマ デコさん

中島さん主催の料理教室やカフェには、国内外問わず、中島さんのファンが各地から集まってくる。なぜ、こんなにもマクロビオティックな料理への関心が高いのか。改善すべき現代人の食生活を中心にお話しをうかがいました。

中島デコさん

インタビュー2


マクロビオティックは、食だけでなくて、人としての当たり前の生活を追求すること

マクロビオティックとは、第二世界大戦前後に桜沢如一氏が考案した食生活法から発生しているようですが、中島先生のマクロビオティックとは、どのような活動や考え方を言うのでしょうか。

中島デコさん

おいしい食べ方とかレシピとかは必然的に今の時代にあうように変化していますが、基本は同じですね。
桜沢先生が「遊んで遊んで一生遊びたおして人生を送りなさい」と言ってますように、楽しくないとつまらないですし、おいしくないと食は進みませんよね、おいしく食べて、死ぬまで楽しく健康に元気に生きていこうという考え方です。


マクロビオティックには、奥深い思想がありそうですね。

たまたま禅の思想などとリンクしている部分もあって、ときどき宗教みたいに思われがちですが、宗教とは別ものです。これを食べたら救われますというような話ではありません。
むしろ、宇宙論としての哲学ですね。こういうと、難しく感じるかもしれませんが、あたりまえの自然の法則についての哲学です。
食は、人間の経済活動や環境問題など、すべての問題につながっています。だから、食べることだけではなくて、人間として当たり前の生活をするにはどうすればよいかという、人としてあり方や生き方が問われることになります。


食を追求していけば、様々な問題に向き合うことになるということでしょうか。

ファーストフードとか出来あいの惣菜とか、冷凍食品ばかり食べていると、確実に体を壊しますよ。
国がちゃんと基準を作っているから、売っているものが安全だと思うのは、大間違いです。危険極まりありません。
レトルトやパックものや冷凍ものは、機械的に工業的に生産されていて、何のエネルギーもなく、栄養がない食べ物です。ただ、おなかを満たすための食べ物にすぎません。
そういうものを食べても、生き生きとした人にはなりません。それどころか、細胞がどんどんだめになって、癌になって、そこだけ切り出して、また体に悪いものを食べ続けるという最悪の循環に陥ります。この癌もこれ以上体に悪い物は入れないでという危険信号を教えてくれているのに、癌を悪者にしていることも問題ですが。


みんなには、正しい食品を選んで、健康に生きてほしい。

最近は、食生活や飲酒、喫煙などに関係する「生活習慣病」が増えてますね。

若い人が生活習慣病で死に至るケースは、これからどんどん増えいきます。だから、少しでも多くの人に、昔の日本の当たり前の食事に戻すことの重要性に、早く気がついてほしいんです。
だって、少し前までは、科学肥料も農薬もなくて、自分たちのうんちなどを肥料にして、野菜を育てていましたので、わざわざオーガニックの食品ですって宣言する必要はありませんでした。
私たち一人一人が目覚めて、自分の健康、自分の世界観、自分がやりたいことなどは自分で守っていかないと、損するのは自分なんです。
政治家は私たちの生活は守ってくれません。ぜひ、そういう重要な真実に気が付いてほしいのです。
空気とか水とかどんどん汚れていってますが、私も含めても、それに加担している側面もありますが、空気や水を選ぶことは、なかなか難しいですよね。だから、まずは自分たちでできること、それは、自分の口にはいる食事を選ぶことからはじめてほしいと願っています。せめて食べ物だけはきちんとしたものを選んでほしいですね。
そうすると、他の重要な部分も見えてきます。この食生活も含めた、当たり前の人間のあり方を考えること、それがマクロビオティックです。


現在の食における環境は最悪だということですね。

残念ですが、企業も政治家も自分のことしか考えず、国民一人一人の健康や幸せのことなんか少しも考えていません。
日本は裕福になったというけれど、これのどこが裕福なのかなって、いつも思います。結局、輸入食品に頼っています。先進国の中で食料自給率が40%以下というのは日本だけなんですよ。
最近ようやく、これまでの農業政策が誤っていたことに気付き始めましたけど、私から言えば、遅すぎます。でも、過去を振り返っても仕方ないので、これからは未来に向けて、私たち全員が考えていくべきです。
作られた食べ物を苦労せずお金で買って、最終的に体を壊したり、精神がおかしくなったりするって、とてももったいないことですよね。
マクロビオティックをやってくださいとは思わないけど、本来食べるべき当たり前の食品を選んで、健康に生きてほしいと願っています。
みんなが自然食を選べば、企業だって添加物をいれなくなったりするだろうし、みんなが夜にコンビニに行かなければ、深夜に無駄な電気をつけて営業しなくてもいいかもしれないし、社会全体が今の誤った生活を認識して、きちんとした方向にむかわなければならない時期に来たと思います。


マクロビオティックな食事を通じて、自然と一体になれる。

実際、マクロビオティックの食事を食べると、どのような効果が期待できますか。

中島デコさん

言葉で説明するのは難しいのですが、自然と一体になれるから、自然に気持ちがいいですよ。
精神は、食べ物の影響をすごく受けます。わかりやすい例が、お酒を飲みすぎると、暴れたり、具合が悪くなったりしますよね。
当たり前のことですが肉体と精神は表裏一体で、その肉体を作っているのが食べ物で、車で言えばガソリンです。車に水を入れたら、動かなくなります。不純物が多ければ、エンジンは痛みます。人間の体も同じことが言えます。
甘い物ばかり食べていると、精神が落ち込んだりします。添加物がはいっている食事は精神がぶれます。動物性の食べ物は、血がドロドロになります。イライラしたり、生活が夜型になります。それを消化し排出するだけでも、エネルギーが必要になります。
自然にそった食べ物は、便通がいいのはあたりまえだけど、血液がサラサラにもなるし、精神的にも落ち着きますよ。その気持ちよい感覚が味わえると思います。
なのに、目先のおいしさとか、便利さに負けて何でも食べるのは、体に対して失礼だと思いませんか。せっかく世の中に出していただいた、親とか神様に対して、大変失礼なことですよね。


先生の場合、お肉とかお魚を食べると、体の調子がどのようになるのですか。

お肉も魚もほとんど食べないからわからないですけど、稀にですが、人からいただいた甘い物を食べると、便通が悪くなったり、頭が痛くなりますね。生クリームがはいっていたりすれば、お腹を壊します。
怖くて、今はいろんな物は食べれないわ。そういう物を食べたいと思うこともありませんが、食べると大変なことになるって感覚はいつもありますね。


最初の二、三年は、頑なに菜食以外は食べなかった。でも…

先生は、ずっと30年の間、菜食以外は食べていないのですか。

最初の二、三年は、絶対に菜食以外はとらないって決めていました。お蕎麦屋さんにいっても、鰹だしや動物性の脂を使っていれば、絶対に食べませんでした。
でも、100%菜食以外のものを受け入れないというのも、偏りすぎた考え方だと思うようになりました。マクロビオティックをやっていない人とまったく交流ができなくなりますからね。
だから、自ら食べたいとは思いませんが、最近はフレキシブルに、お肉を食べなければならない場に行くと食べますし、それは栄養のためではなくて、おつきあいのため、社会との交わりを大切にするために、菜食以外の物も食べるようになりました。
でも、普段は、お肉も、お魚も、卵も、牛乳も、お砂糖がなくても、ぜんぜん平気です。すごく豊かな食生活を送っていますよ。


マクロビオティックとは、必ずしも菜食である必要はないということですね。

中島デコさん

マクロビオティックは、やればやるほど、体が気持ち良くなっていくことに気づきます。答えは必ず返ってきます。
私も最初は、絶対に菜食以外は口に入れませんでしたが、100%菜食にこだわることがマクロビオティックで重要なことではありません。
昔の人だって、お盆と正月の年に2回ぐらいは、家の鶏をつぶして食べていました。たまには、そういう食事があってもよいと思います。
どのような状況の中で生産されているのか把握できた食べ物であったり、季節のものを選んぶことが重要です。安全ですし、おいしいですよね。
目の前にある食べ物が、どのようなかたちで生産され、そして届けられたのか、想像してください。
ひとつひとつの食べ物には、みんなストーリーがあります。どのような生産者が、どういう思いで作ったのか、そういうことを考えて、皆様からエネルギーをいただくという感謝の気持ちをもって、食事をいただいてほしいです。
どれを選んでもいいのではなく、きちんとした食材を自分で選び、そして自分で調理して食べるほうが、体にも精神的にも豊かな生活ができると思います。


インタビュー1

インタビュー3


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