あの街・この街/全国のおすすめの街の紹介

歌舞伎座


Vol.17「東銀座 歌舞伎座」

わが国の伝統芸能の一つであり、重要無形文化財に指定され、またユネスコにも世界無形文化遺産として登録されている歌舞伎。その歌舞伎の殿堂としてそびえ建つ歌舞伎座が、2010年4月の興行終了後、新築工事のため休館することになりました。今回は、歌舞伎座のある東銀座界隈をご案内いたしましょう。


かつて、現在の東銀座のあたりは、「木挽町(こびきちょう)」と呼ばれていました。そこには、数々の芝居小屋があり、「木挽町へ行く」と言えば「芝居見物に出かける」ことを意味するほど、芝居の町として知られていました。人が集まってくる街は、自ずと栄えるもの。木挽町もまた、人のあふれる繁華街として賑わっていたようです。


銀座の重要なランドマークとなっている歌舞伎座は、今から120年以上前の明治時代に建てられました。歌舞伎と言えば、高尚かつ上品な内容の芝居という印象も強いかと思います。それもそのはず、明治維新を向かえ、社会全体の急激な変化に伴い、政、官、財、学会を巻き込んだ演劇改良運動が起こりました。そして、文明国の上流・中流階級が観劇するにふさわしい場所として歌舞伎座が誕生したのです。


歌舞伎の始まりは、江戸時代に遡ります。戦国時代の終わり頃から江戸時代の初めにかけて、歌舞伎者と呼ばれたあらくれ者が群れをなして徘徊していました。女性のような華やかな衣服を着、水晶のじゅずや十字架のネックレスを首にかけ、長い刀を差していた彼らは、「アウトローで乱暴だけど、おしゃれでかっこいい」存在で、戦国の乱世を生き抜いてきた人々の憧れでもありました。常識的なものに反抗し、斬新な風貌と考え持つ「かぶく者」→「歌舞伎者」と呼ばれていた彼らの振る舞いを取り入れて舞う「歌舞伎踊り」が歌舞伎の始まりです。この頃の歌舞伎は能と違い、身分の低い町人の見る娯楽で、高貴な身分の人が見るものではないと考えられていました。


今でこそすっかりセレブなものに変貌を遂げた歌舞伎ですが、わたしたちの生活の中には、身近に歌舞伎があったことを証明するかのように、その言葉が今も生きています。例えば「幕の内弁当」。芝居と芝居の休憩時間を「幕の内」ということから、幕の内にいただく弁当を「幕の内弁当」と呼んだのです。その他にも「二枚目」「十八番(おはこ)」など、わたしたちは、知らず知らずのうちに歌舞伎の言葉を使っているのです。


災害などで建て直しを繰り返し、三代目の建物になる歌舞伎座。真裏には小さな古い店が並んでいて、昔の銀座の雰囲気が残っています。2013年春には派手な装飾を抑えた新しい歌舞伎座が生まれます。それに伴い、古い店も形を変えていくかもしれません。街のシンボリック的な存在、そして、世界に誇るべき歌舞伎座。その威風堂々とした姿に、歴史の重みと、そこに集う人々の想いが溢れています。今こそ、大きな変化の証人として、この目に刻んでおきたいものです。

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伊豆大島椿まつり


Vol.17「伊豆大島椿まつり」

館山から高速ジェット船で50分と意外に近い伊豆大島では、1月30日(土)〜3月28日(日)、椿まつりを開催中だ。
お祭りの期間中は島内各所で様々なイベントが盛り沢山。ダンス、伝統芸能の披露や特産品などが味わえる「夜祭り」も2月19日(金)〜3月21日(日)と3月27日(土)・28日(日)に開催されるので一緒に盛り上がりたい。
伝統のあんこ衣裳の無料貸出しも大島公園・椿プラザで行われているので、大島を訪れた記念に、あんこさんになってみるのも楽しそう。
美しさで有名な大島の椿をのんびりと眺めながら島内を巡る「椿のスタンプラリー」にもぜひ参加したい。
http://www.izu-oshima.or.jp/

 

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東海汽船 TEL.03-5472-9999