ドクターのティータイム

Vol.8 尿路結石

尿路結石とは、読んで字のごとく「尿路」に石ができる疾患です。尿に溶けこんでいるミネラル物質(カルシウムやシュウ酸、リン酸など)が何らかの原因で結晶となり、石のように固まります。
近年の調査では上部(腎臓~尿管)尿路結石の発生頻度は増加傾向にあり、一生涯のうちに罹る確率は、男性が4.3%→15.1%(1965年→2005年)、女性でも1.8%→6.8%に増加しています。こうした増加傾向の一因として、食生活の欧米化や生活様式の変化が考えられており、尿路結石はメタボリック症候群の病態の1つとも考えられています。
一度でもあの激痛を経験したことのある方はもちろんのこと、ご家族がそんな七転八倒の様相を呈したことのある方も「何とか再発予防を!」と考えていらっしゃるのではないでしょうか。今回はそんな尿路結石に対する最新予防法についてご紹介します。

過量摂取を控えた方がいいもの・シュウ酸(ほうれん草、タケノコ、チョコレート、紅茶など)・動物性蛋白質・塩分(至適摂取量1日10g以下。高血圧や心疾患など、生活習慣病の予防にも有効)その他に、砂糖、脂肪なども摂りすぎないように注意しましょう。
積極的に摂取した方がいいもの・カルシウム(至適摂取量1日600~800mg。古くから言われてきたカルシウム摂取の制限による予防法は誤りであることが明らかにされました。またシュウ酸を多く含む食品を摂取する時にもカルシウムを同時に摂ると尿管結石の予防に有効とされています)・水分(食事以外に1日2L以上を目安に) 暑い夏場は汗をたくさんかき、体液が濃くなるために尿路結石が起きやすいと言われています。
その他、運動不足、ストレス、睡眠時の体位(いつも同じ側を向いて寝る場合は同側に結石ができやすいというデータがある)などが関与していることも指摘されています。